どうして何でも「イヤ!」と言うの? イヤイヤ期は反抗じゃない 自分で決めたい子どもの心 こんな場面、ありませんか? 「ご飯を食べよう」 「イヤ!」 「お風呂に入ろう」 「イヤ!」 「じゃあ後でにしようか」 「イヤ!」 何を言っても「イヤ!」。 2歳前後のお子さんを持つ親御さんから、よく聞くご相談です。 毎日続くと、 「わざと反抗しているのかな?」 「どうして素直に聞いてくれないの?」 と、悩んでしまうこともありますよね。 イヤイヤ期は、成長の証 でも実は、イヤイヤ期は反抗ではありません。子どもの成長にとって、とても大切な発達の姿なのです。 2歳頃になると、子どもの脳の中で大きな変化が起きています。 今までは大人にしてもらうことが多かった子どもが、少しずつ「私はこうしたい」という意思を持ち始める時期なのです。 「自分でやりたい」「自分で決めたい」という気持ちが生まれてくるのは、自己意識を司る脳の働きが育ってきたサインです。 脳の発達からみると 感情を調整したり、気持ちを言葉で表す力を担う前頭前野は、この時期まだ発達の真っ最中です。 「やりたい!」という気持ちは強く育っているのに、それをうまく伝えたり、思い通りにならない悔しさを受け入れたりする力が追いついていない。その「ちぐはぐさ」が、「イヤ!」という言葉になって表れるのです。 大人から見ると反抗しているように見えるかもしれません。でも、子ども自身も一生懸命なのです。 どのように関わればよいの? まず大切なのは、気持ちを受け止めることです。 「イヤなんだね」 「自分でやりたかったんだね」などと 気持ちを理解してもらえると、子どもは安心します。 また、小さな選択肢を用意することも効果的です。 「赤い服にする? 青い服にする?」 「先に歯磨きする? それとも着替えにする?」 「自分で決めた」という満足感が、気持ちの安定につながります。 もちろん、時間に追われる朝や疲れている夕方は、余裕がなくなってしまうこともあります。 毎回うまく対応できなくても大丈夫です。 安心には、理由があります 「イヤ!」が続くと、「育て方が間違っているのかな」と自分を責めてしまうこともあるかもしれません。 でも、大丈夫です。 脳は、経験を重ねながら育っている最中です。 「イヤ!」と言いながらも、子どもは毎日少しずつ、気持ちを伝える言葉を覚え、折り合いのつけ方を学んでいます。 それを支えているのが、そばで受け止めてくれる大人の存在です。 「イヤなんだね」と一言受け止めるだけで、子どもの脳には「伝わった」という安心が積み重なっていきます。 イヤイヤ期は、親を困らせるための時期ではありません。 「自分でやりたい」 「自分で決めたい」 そんな気持ちがたくさん育つ時なのです 今は大変に感じるかもしれません。でも、この気持ちは将来の主体性や意欲、自分で考えて行動する力の土台になっていきます。 イヤイヤ期は、子どもが自分らしく生きる力を育てている大切な時間です。 困った行動のように見える「イヤ!」の中にも、ちゃんと理由があるのです。 未来幼児教育研究所では、 子どもの行動を、「困ったこと」だけで見るのではなく、 脳の発達や育ちの視点から考えるヒントとしてお届けしています。 育児や保育のことで気になることがあれば、お気軽にお問い合わせください。 株式会社未来幼児教育研究所 鈴木甲子