不安より期待を~就学前に育てたい3つの力 ③
- 7月4日
- 読了時間: 3分

前回は、「自分で行動する力」についてお伝えしました。
子どもは、自分で考え、自分でやってみる経験を重ねることで、少しずつ主体的に行動する力を育てていきます。
では、その次に大切になるものは何でしょうか。
それは、「自分の思いを伝える力」です。
子どもは毎日、たくさんのことを感じています。
うれしかったこと。
楽しかったこと。
悔しかったこと。
困ったこと。
本当は伝えたい気持ちがあっても、まだ言葉が見つからないことがあります。
そんなとき、
泣く。
怒る。
黙り込む。
手が出る。
そんな行動として表れることもあります。
「どうして言ってくれないの?」と思うことがあるかもしれません。
でも、それは言葉が足りないのではなく、言葉をまだ探しているのです。
自分の気持ちを言葉で伝えることは、大人が思うほど簡単ではないのです。
だからこそ、家庭の中で気持ちを言葉にする経験が大切になります。
例えば、
「楽しかったことはあった?」
「どんな気持ちだった?」
「どうしたかったのかな?」
そんなふうに、子どもの思いに耳を傾けてみてください。
正しい答えを求める必要はありません。
上手に話せなくても大丈夫です。
大切なのは、自分の思いを言葉にしようとすること。
そして、最後まで聞いてもらえた経験です。
その経験が、
「伝えてもいいんだ」
という安心感につながります。
その安心感が、伝える力を育てていくのです。

小学校では、友達と話し合ったり、自分の考えを発表したりする場面が増えていきます。
今の学校教育が大切にしているのも、自分の考えを伝え、相手の話を聞きながら学び合うことです。
その土台は、家庭での何気ない会話の中で育まれていきます。
親にできることは、上手に話させることではありません。
子どもの言葉に、最後まで耳を傾けることです。
子どもには、自分の思いを伝えようとする力がもともと備わっています。
親にできるいちばんのサポートは、その思いを受け止めることです。
就学前に必要なのは、上手に話せることではありません。
自分の思いを言葉にしてみようとする気持ちです。
今日の「どう思ったの?」が、
小学校での学びや友達との関わりの土台を、静かにつくっています。
【おわりに】
このシリーズでは、
「自分で考える力」
「自分で行動する力」
「自分の思いを伝える力」
の3つについてお伝えしてきました。
どれも特別な勉強で身につくものではありません。
毎日の生活の中で育まれていく力です。
就学前に大切なのは、できることを増やすことだけではありません。
子どもが自分らしく考え、行動し、伝えながら成長していくことです。
不安より期待を。
子どもには、自ら育つ力があります。
その力を信じて待つことが、いちばんのサポートです。
一歩ずつ、成長を見守っていきましょう。
未来幼児教育研究所では、
子どもの行動を、「困ったこと」だけで見るのではなく、
脳の発達や育ちの視点から考えるヒントとしてお届けしています。
育児や保育のことで気になることがあれば、お気軽にお問い合わせください。
株式会社未来幼児教育研究所 鈴木甲子



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