不安より期待を~就学前に育てたい3つの力 ①~
- 6月20日
- 読了時間: 3分
更新日:6月25日

「小学校に入ったら大丈夫かな」
就学が近づくと、保護者の皆さんの中には、そんな不安が生まれることがあります。
「授業についていけるだろうか」
「先生の話をきちんと聞けるだろうか」
「友達と仲良くできるだろうか」
心配になるのは、それだけお子さんを大切に思っているからです。
でも、少し見方を変えてみませんか?
今の小学校教育では、知識を覚えることだけでなく、
子ども自身が課題に向き合い、自分なりに考えながら学ぶことが
大切にされています。
自分で考えること。
自分から行動すること。
自分の思いを伝えること。
こうした力は、小学校に入ってから急に身につくものではありません。
毎日の生活や遊びの中で、少しずつ育まれていくものなのです。
このシリーズでは、就学前に育てたい3つの力についてお伝えします。
今回の第1回は、「自分で考える力」です。

「お母さん、これどうするの?」
「次は何をすればいいの?」
毎日の生活の中で、子どもからこんな言葉が出てくることがあります。
忙しく慌ただしい生活の中では、
「こうしなさい」
「次はこれよ」
と答えをすぐに伝えてしまっているのではないでしょうか?
それは、お子さんを思う気持ちがあるからこそです。
でも、少しだけ立ち止まって考えてみてください。
実は、脳にはこんな性質があります。
脳は、よく使われている力が強化されてしまいます。
答えを待つ経験が多いと、脳は「誰かが答えを教えてくれるのを待つこと」に慣れていきます。
一方で、
「どうしたらいいだろう」
「自分はこう思う」
「少し考えてみよう」
そんな経験を重ねることで、考える力を担う脳の働きは少しずつ育っていきます。
子どもの脳は、指示されて動く経験だけでは育ちません。
自分で考え、自分で選び、その結果を経験することで、前頭前野と呼ばれる「考える脳」が少しずつ育っていきます。
これは特別な勉強ではありません。
毎日の生活の中で育つ力です。
例えば、
「どうしたらいいと思う?」
「自分ではどう思う?」
「お母さんと一緒に考えてみようか」
そんな言葉をかけてみてください。
答えを教えるのではなく、考えるきっかけを渡すのです。
最初は答えられないかもしれません。
時間がかかるかもしれません。
それでも大丈夫です。
答えが出なくてもいいんです。
「うーん」と考えている、そのひとときが、脳を育てています。
子どもには、自分で考えようとする力がもともと備わっています。
親にできるいちばんのサポートは、その力を信じて待つことです。
就学前に必要なのは、たくさんの知識を覚えることだけではありません。
自分で考える経験を重ねることです。
今日の「どう思う?」が、小学校での学びの土台を、静かにつくっています。
【次回予告】
PART2 自分で行動する力
考えたことを実際の行動につなげるために、家庭でできる関わり方を一緒に考えていきましょう。
未来幼児教育研究所では、
子どもの行動を、「困ったこと」だけで見るのではなく、
脳の発達や育ちの視点から考えるヒントとしてお届けしています。
育児や保育のことで気になることがあれば、お気軽にお問い合わせください。
株式会社未来幼児教育研究所 鈴木甲子




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