「三つ子の魂百まで」だから厳しくしつける? 本当の意味を考えてみませんか
- 7月11日
- 読了時間: 3分
「小さいうちが大事だから。」
子育てをしていると、よく耳にする言葉です。
その根拠として、「三つ子の魂百まで」ということわざを引き合いに出す方も少なくありません。
だから、
「今のうちに厳しくしつけなければ」
「小さいうちに言うことを聞かせなければ」
と考える人もいます。
でも、本当にそうなのでしょうか。

まず、「三つ子の魂百まで」とは、
幼い頃の経験によって育まれた物事の捉え方や人との関わり方は、その後の人生にも大きく影響する
という意味のことわざです。
決して、「三歳までに厳しくしつけないと手遅れになる」という意味ではありません。
むしろ幼い時期に大切なのは、子どもが安心して過ごせることです。
乳幼児期は、身近な大人との関わりを通して、人を信頼する力や自分への信頼感、物事の捉え方の土台が育まれていく時期です。
安心できるから挑戦できる。
安心できるから失敗できる。
安心できるから自分で考えられる。
その土台があって初めて、自分をコントロールする力も育っていきます。
一方で、叱られることを避けるために行動する子どもは、表面的には「しつけができている」ように見えることがあります。
でも、その行動は、「なぜそうするのか」を理解しているのではなく、「怒られたくないから」かもしれません。
叱ること自体が問題なのではありません。大切なのは、叱った後にも
「あなたのことを大切に思っている」というメッセージが子どもに伝わることです。

本当のしつけとは、子どもを大人の思い通りに動かすことではありません。
社会の中で人と関わりながら、自分で考え、自分で行動できる力を育てることです。
挨拶をする。
順番を待つ。
人を傷つけない。
困ったときは助けを求める。
こうした力は、「言うことを聞かせる」ことで育つのではなく、安心できる大人との関わりの中で少しずつ身についていきます。
「三つ子の魂百まで」という言葉を大切にするなら、子どもの心に残したいのは「怒られないようにする気持ち」ではなく、「大切にされているという安心感」です。
幼い頃に繰り返し感じたその安心感は、「自分は大切にされている」「困ったときは助けてもらえる」という感覚となり、その後の人との関わり方や生き方の土台になっていきます。
そして、安心の積み重ねは、やがて自分を律する力や他者を思いやる力へとつながっていくのです。
「三つ子の魂百まで」とは、どのような関わりの中で育ったのか、どのような言葉をかけられてきたのか、どのように大切にされてきたのか——
その積み重ねが、その子の人生の土台として残り続けるということではないでしょうか。
子どもの未来のために本当に大切なのは、厳しさの量ではなく、安心と信頼の中で育まれる関係です。
幼い頃の経験がその後の人生に影響するというのであれば、私たち大人が子どもに残したいものは何でしょうか。
「怒られないようにする気持ち」でしょうか。
それとも、「自分は大切にされている」という安心感でしょうか。
「三つ子の魂百まで」という言葉の本当の意味を、今一度考えてみたいものです。
未来幼児教育研究所では、
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株式会社未来幼児教育研究所 鈴木甲子




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