赤ちゃんと目を合わせることは、どうして大切なの?
~見つめ合う時間が、人とつながる力を育てます~
子育てには、不安や迷いがつきものです。 このコラムでは、「安心には理由がある」という視点から、子どもの育ちを一緒に考えていきます。
赤ちゃんを抱っこしているとき、ふと目が合って、じっとこちらを見つめてくることがあります。
「何を見ているんだろう?」「ちゃんと分かっているのかな?」
そんなふうに思ったことはありませんか?

赤ちゃんにとって、大人と目が合うことは、人とのやり取りの始まりのひとつです。
まだ言葉を話せなくても、赤ちゃんは大人の顔をよく見ています。
表情や目線、声の調子を感じながら、
「この人は自分を見てくれている」 「ここにいて大丈夫」 「この人と一緒にいると安心する」
そんな経験を少しずつ重ねていきます。
たとえば、赤ちゃんと目が合ったときに、
「おはよう」 「気持ちいいね」 「見てるの?」 と声をかけると、赤ちゃんは大人の表情や声を受け取ります。
そして、赤ちゃんが笑ったり、声を出したりしたときに、大人が笑い返したり、声を返したりする。
この繰り返しが、 「自分が何かすると、相手が応えてくれる」という経験につながります。
これは、これから人と気持ちを通わせたり、言葉を使ってやり取りしたりするための大切な土台になります。
また、赤ちゃんは大人の顔を見ることで、いろいろな表情にも出会います。 笑った顔。驚いた顔。やさしく見つめる顔。 そうした表情を見ながら、人の気持ちを感じ取る力も少しずつ育っていきます。

でも、いつも目を合わせなければいけないわけではありません。 眠いとき、疲れているとき、ほかのものに興味をもっているときには、目をそらすこともあります。
それも自然な姿です。 「もっと目を合わせなくては」と頑張らなくても大丈夫です。
抱っこのとき。
おむつを替えるとき。
ミルクを飲ませるとき。
遊んでいるとき。
日々の何気ない時間の中で、ふと目が合ったときに、やさしく声をかけたり、微笑み返したりする。
それだけでも、赤ちゃんにとっては大切なやり取りです。
見つめ合うことは、言葉のない時期の会話です。
その小さな積み重ねの中で、赤ちゃんは、 「人と一緒にいるって心地いいな」という感覚を育てていきます。
目が合い、微笑み合うその時間が、人を信じ、人とつながっていく力の土台になっていきます。
安心には理由があります。
育児や保育のことで気になることがあれば、お気軽にお問い合わせください。
未来幼児教育研究所 所長/安心子育てアドバイザー 鈴木 甲子




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