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子育てコラム

愛された記憶は一生の宝物

10 分前
読了時間: 3分

見て、まねして、人との関わりを学んでいきます


子育てには、不安や迷いがつきものです。 このコラムでは、「安心には理由がある」という視点から、子どもの育ちを一緒に考えていきます。



毎日、抱っこをしたり、話しかけたり。

泣いたらあやして、眠るまでそばにいたり。


そんな日々の中で、

「こんなに小さいころのことは、覚えていないのかな?」

「今していることは、この子の中に何か残るのかな?」

と思うことはありませんか?


「愛された記憶は一生の宝物」覚えていなくても、安心を重ねる経験には意味があります

赤ちゃんのころの出来事を、大きくなってから一つひとつ思い出せるとは限りません。

でも、出来事を思い出せることと、その経験が "育ち" につながることは、同じではありません。


たとえ思い出せなくても、身近な大人に受け止めてもらう経験には、ちゃんと意味があります。

泣いたときに、そばに来てくれる。

抱っこをして、落ち着くのを手伝ってくれる。

声を出すと、やさしく応えてくれる。

赤ちゃんは、こうした関わりを重ねながら、少しずつ安心や、人への信頼を育んでいきます。


言葉にするなら、

「困ったときには、助けてくれる人がいる」 「ここにいて大丈夫なんだ」

という感覚の土台です。


泣き声や表情に気づき、声をかけたり、抱っこしたりする。こうした関わりの中で育まれる安心は、心だけでなく、脳の育ちも支えます。


安心できる人がそばにいることは、赤ちゃんが周りに興味を向けたり、新しいことをやってみたりする支えになります。


少し離れて、おもちゃに手を伸ばす。

初めて見るものに近づいてみる。

不安になったら、大人のそばに戻ってくる。

甘えながら、挑戦する。

挑戦して、また安心を確かめる。


子どもの育ちは、そんな行き来の中にもあります。


「愛された記憶」と聞くと、特別な思い出をたくさんつくらなくては、と思うかもしれません。

でも、意味があるのは、特別な日のことだけではありません。


おむつを替えながら、「きれいになったね」と声をかける。

目が覚めたら、「おはよう」と顔を見て話しかける。

泣いているときに、「どうしたのかな」と様子を見て、必要なことを探す。


いつものお世話の中にも、子どもを思う関わりがあります。



「愛された記憶は一生の宝物」覚えていなくても、安心を重ねる経験には意味があります

もちろん、毎回すぐに応えられるわけではありません。

疲れて、笑顔になれない日もありますね。

一度うまく応えられなかったからといって、それまで重ねてきた関わりがなくなるわけではありません。


少し落ち着いたときに、そばに戻る。

抱っこをしたり、声をかけたりする。

そこから、また関わっていけばよいのです。


また、この安心を育てるのは、お母さん一人の役割ではありません。

お父さんや祖父母、保育者など、子どもを大切に思う身近な大人も、安心できる関係を育んでいけます。

誰かに頼ることも、子どもと自分を大切にする方法の一つです。


今、抱っこしている時間。

声をかけている時間。

一緒に笑っている時間。


その一つひとつは、あとで思い出せるかどうかにかかわらず、今の子どもの育ちを支えています。


子どもは、自ら育とうとする力を持っています。その力を支えるのが、安心できる大人の存在です。


『愛された記憶』とは、思い出として語れるものだけではありません。


大切にされ、安心できる人がいるという経験も、これからを生きる支えになっていきます。

安心には理由があります。



育児や保育のことで気になることがあれば、お気軽にお問い合わせください。


未来幼児教育研究所 所長/安心子育てアドバイザー 鈴木 甲子 


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